馬場考察&クイーンステークスの有力馬診断をお送りいたします。

【馬場考察】

(※馬場差は[S超高速~C並~F超低速]の7段階表記)
[先週の芝の伸び所&馬場差の傾向] 福島…土はイーブン~やや外有利、日は外有利~超外有利/B
中京…土はイーブン、日はイーブン→やや内有利/土はA、日はA→B
函館…土はやや内有利、日はイーブン/土はD→C、日はC

[今週の芝の伸び所&馬場差の予想]

新潟…1週目/Aコース/伸び所はイーブン付近/馬場差はB~A
小倉…1週目/Aコース/伸び所はイーブン~やや内有利/馬場差はB
札幌…1週目/Aコース/伸び所はイーブン~やや内有利/馬場差はA

[ピックアップ競馬場[新潟芝]の馬場考察]

近年の新潟夏開催の芝傾向は…5年前は開催を通して総じて内有利傾向、4年前は開催を通して総じて外有利傾向、3年前は6週目までイーブン→7週目からやや外有利傾向、一昨年は開催を通してイーブン傾向、昨年は4週目までイーブン→5週目から外有利傾向…となっている。
3年前は秋中山代替開催も含んだ9月までのロングラン開催だったので、流石に終盤にイーブンが保てなかった事情もあったか。
例年の傾向で言えば5週目6週目7週目辺りが変わり目になり得るが、少なくとも開催前半中盤まではイーブンでイーブン推移の可能性が高い開催だと言える。

【クイーンステークスの有力馬診断の総まとめ】

※印は[★激走候補~△やや有力~▽やや軽視~─無印」を表します
▽アエロリット 牝3 横山典 52 美南 菊沢
近年では3歳馬のクイーンステークス参戦はレアになっているが、少し前までは主力を形成(好走馬を多数輩出)していた。
それら過去の同レース激走3歳牝馬と同格以上にあるG1馬アエロリットならば、まともならば初古馬相手でも突破級の活躍との期待は当然できる。
ただし、桜花賞5着以外は5戦オール連対という戦績のイメージ以上にムラがある馬であり、そしてムラの塊である鞍上横山典であり…特に目標レースが遠く先にある見え見えの調整レースでの信頼度はどうだろうか。

例えば3走前クイーンC2着にしても結構メチャクチャな競馬で…スタート出遅れから、道中はまともに引っ掛かる所もあって、尚且つ逆手前の若さ溢れる走りで、それでも直線最後では強い相手が並んで来たお陰で本気を出してあわやの激走まであと一歩という…。
クイーンCよりも右回りで更に条件悪かった桜花賞ではご覧の通りの(その後に厩舎陣営も半分以上はそうだったとハッキリと認めている)試し乗りせざるを得ずでの残念な5着止まり…。
今回は秋華賞に向けての初の右回り小回り条件での試走という意味合いも強そうで…ごくごく普通に考えれば勝たない場面。

─サトノアリシア 牝3 ○○ 51 栗東 平田
2歳時には重賞アルテミスSでもG1阪神JFでも良い脚は見せるも気性の難しさ・取り口の不器用さの分で上位争い絡めずの内容で、潜在能力についてはそれなりにありそうな雰囲気を出していた。
ただし、幾ら乗り難しいからと言って気性難ハービン牝駒に短距離挑戦・ダート挑戦は悪手にしか思えず…そんな無駄な2戦を経て適条件に戻ってきたのが今回。というよりも、無駄どころか短距離起用は常識的には逆効果に作用する話であるはずで…教育放棄して形だけ適条件に戻した場面で期待できるのかと言えば・・・。

─シャルール 牝5 四位 55 栗東 松永幹
前走中山牝馬S前までの凡走歴は全て外回りコースで、実は小回りコースでは過去パーフェクト戦績だった馬。
条件戦は全て外回りコースで突破してきたが、正確には小回りコースでは展開のアヤで負け続けて、外回りコースでは力の違いで勝ってきた経緯で、やはりベストは小回りのスローの機動力戦であると見たい。

そんな何走振りかの適条件だった前走中山牝馬Sでもアノ惨状というのは極めて重い結果だと言わざるを得ないだろう。
それまでに逃げても先行しても控えても名手横山典手戻りしても全て駄目だったのが近4走…陣営コメントも『ずっと変わらず状態は良い=気持ちの問題』と変わり映えしない=決定打となる試行錯誤が読み取れない状況では一変要素は全く見出せなくて。

▽エテルナミノル 牝4 蛯名 55 栗東 本田
昇級初戦5走前ターコイズSと4走前京都牝馬Sは共に不利等あってノーチャンスの競馬を強いられた度外視できる敗戦。
3走前阪神牝馬Sは結果的には1着2着3着馬が次走(次々走)G1激走という上位Hレベルレースで、そこでの5着は馬場が向いた側面が強いのは確かだろうが、それでも完全フロック視すべきような程に弱い馬ではないと見るべきだろう。
いよいよ真価問われる場面だったはずの2走前福島牝馬Sは、またも内目の窮屈なポジショニングでの競馬が災いして不完全燃焼凡走。
これだけ力を出せないレースが多いのは自身の反応に鈍さだったり不器用さが主因で自己責任でもあるのだが、逆に存分に自身の脚を使い切る競馬ならば阪神牝馬S5着くらいの結果は出せるポテンシャルは秘めていると言える。
果たして今回はどうなのかだが…結果的には近走好走歴は大箱条件ばかりで、やはりまともな馬場の小回り条件では反応遅れで負のスパイラル巻き込まれが目に浮かぶ…特に劣化蛯名J騎乗なので尚更。

△クロコスミア 牝4 勝浦 55 栗東 西浦
まずは3走前阪神牝馬S時の有力馬診断を参照↓
『2歳早期から使い込まれた=後の活躍は難しいと考えられる大成せぬステゴ牝駒の典型。
2歳夏秋には凄い根性で走っていと鞍上に言わしめていたのが、その後に逆に気持ちが噛み合わないとして不振に陥った経緯。
前走ローズSでプチ激走を果たしたが、そういう気持ちで走る馬だけに、休み明け初戦のローテは一番の走り頃だった可能性があるのと、この手の馬の場合には「そりゃ逃げれば話は別」なので…。
その後の2走は秋華賞での逃げと、ターコイズSは外差し決着だったのとで、共に負けて致し方ナシのレースをしていた。
今回はローズSと同じく間隔を空けたローテで、尚且つ週末土日は雨予報も当時と同じ&過去2戦2好走の得意馬場で、更には逃げが展開有利になる可能性が高い場面。
馬の能力などの評価はさておき、コノ馬が一発穴をあけられる条件は揃いに揃う可能性が大いに…コレの激走は要警戒だ。』
・・・
その阪神牝馬Sではペースも楽ではなかったしスムーズだったとも言えないが、とにかくも逃げの手が叶って7人気4着と気を吐いた。上位3頭はその後にG1激走しているので、やはりその状況でこそ最大パフォーマンス発揮できる馬との解釈で間違いはないだろう。

その後の福島牝馬Sは道悪激走後の過酷中1週ローテでの馬体減と、実際のレースでも厳しい展開に巻き込まれた分での凡走で…寧ろ7着でも健闘した方だ。

前走北斗特別は少し間隔が空いていたとは言え馬体重は増減無し且つ実際の当日雰囲気も決して良いとは言えなかった中だったが、流石に二段階降級すれば走って当然という完勝だった。

今回はそこからの中5週ローテと同型の存在が鍵に。本来は間隔空けてこそだろうが、前走時が良くなかった分で寧ろ今回の方が好状態で出てこられそうなカンジはする。問題は後者の方で、フルゲート揃って…同型も揃って…短距離路線馬も居て…逃げに拘る形以外では未知数だし逃げに拘っても楽には運べ無さそうなのが・・・。

─ヤマカツグレース 牝3 池添 51 栗東 池添兼
前々走重賞激走が評価されて穴人気模様ですが、あのレースでOP目線で評価できるのは決して恵まれてないイン差しを決めたモズカッチャンのみだとレース直後からオークス予想時まで一貫して書いてきた通り…それに対してコノ馬の場合には展開利が大半の好走です。
例年もそうなのですがその重賞レースは距離長め2000に色気を出す弱い馬が集まるレースで、その出走馬の出世率はかなり低調という傾向(OPクラスまで辿り着くのは圧倒的少数派)。
その戦績を評価しないとなれば、コノ馬の能力面での買い材料は相当乏しいワケで…。

▽アドマイヤリード 牝4 ルメール 55 栗東 須貝尚
まずは前々走阪神牝馬S回顧文を参照↓
『小柄ステゴ牝駒で強烈なピッチ走法が特徴的。
それだけに前走阪神牝馬Sでは外回りコースで大外枠を引いて外々をグルっと回ってくる競馬になるとどうかと思ったが、ルメールJは外差し馬場でガラッと空いたインを立ち回る頭脳プレー(?)。
基本的には外が伸びる馬場でしたが、かと言って内を通った馬が全滅する様な馬場ではなかったので、つまりはその馬の荒れ馬場適性次第の面もあった。それにピッタリだったのがコノ馬で、前走も重馬場での圧勝劇だった通りステゴ産駒ピッチ走法馬でこの手の馬場の巧者だった側面は確実にある。』
・・・
前走ヴィクトリアMも外の方が伸びる馬場でしたが、だからこそ得意とする一瞬の脚を生かしたインを突く競馬を高確率でできてしまう条件であり、尚且つこういう内不利馬場でも他の馬と比べて影響を受ける所が小さいという適性の持ち主であった分での激走。

ルメールJも「彼女の瞬発力は、強いけど短い。ラスト100メートルまで我慢して、最後だけ追った」とレース後にコメントしていましたが、その通りでその競馬ができるかどうかに懸っている馬です。
その意味では阪神牝馬SもヴィクトリアMも上手く行く可能性が高いシチュエーションでした…スムーズに行くならば小回り1800条件なんかはドンピシャだと思いますが、そのスムーズに行くかどうかの確率が小回り多頭数良馬場条件替わりの今回は大きく低下するはずでリスキーさは否めない(1番人気なら失敗する方に賭けるべきかと)。

─トーセンビクトリー 牝5 福永 55 栗東 角居
トゥザグローリー・トゥザワールドの下という中山巧者を多数輩出の血筋。この血統らしく小回り中山コースでパワーと機動力を存分に生かしたのが今春中山牝馬Sでの好走だった。
(この晩成血統だけに)それを以て本格化と思いきや、その後は意外な程に伸び悩む戦績になっている。
例えば4走前アンドロメダSでも1人気裏切る8着凡走している通り気性面の若さによるポカは昔から多い馬で、直近3度の好走歴は全て休み明け初戦で、以前から結果出せていない続戦ローテも伸び悩み戦績の戦犯なのかも知れない。
前走マーメイドSは精神的な難しさも露呈した様なレース内容だっただけに、まだ続けて使い続ける内の期待度はどうだろうか。

─ノットフォーマル 牝5 江田照 55 美北 中野栄
4走前までは何故だか距離1600以上路線ばかり使われて芽が出ずも、スピード生かせる距離1400起用とブリンカー着用で本来の逃げ手に拘れるようになった3走前から変わり身を見せて前々走で2年振りの勝利を手に入れた経緯。
前走パラダイスSでは同型ウインガニオンに恐れを為して行き切らずの凡走。
今回も展開の鍵を握る存在として動向には要注目だが、仮にコノ馬の最善手を打てたとしても今更距離1800では…という気がする。

─ハッピーユニバンス 牝5 ○○ 55 栗東 平田
コノ馬の前回勝利は新潟外回り2000コースで上がり3F32.8というズバ抜けた末脚による現級勝ちだった。それ以前の戦績も小回りや渋化馬場だと末脚が生かせない凡走傾向で、外回りの長い直線の瞬発力勝負だと浮上傾向という戦績。
唯一の小回り勝利歴も思いっ切り中弛み展開だった。
それなりにペース流れるだろう小回り条件でという馬ではない。

▽クインズミラーグロ 牝5 藤岡康 55 美北 和田道
これまで小回り内枠に良績が集中している様に、ピッチ気味の走法で使える脚はそこまで長くない馬。
前々走福島牝馬Sでは1番人気という立場もあってか、内枠も引けず出遅れ後方から外目進出の力任せの競馬になってしまった…結果的にはその判断の分だけ隙ができて2頭に先着を許した形に。
それみたく外を回す形だと使える脚の短さで及ばずで、逆に内枠イン立ち回りだと他馬を気にする癖でのロス分で惜しい競馬になっている印象…つまりは必然の惜敗続き戦績にも思える。
前走比距離短縮1800の引き続き小回り条件は向いていて好走未満~善戦以上ができる力は当然あるが、ただしこれまでの使い詰めローテが祟っているのか中6週空いた今回調教過程がやけに軽くなっているのは気掛かり…北海道輸送後の最終追い切りで負荷掛けてくるコトもないだろうから調整疑問という結論になりそう。

▽マキシマムドパリ 牝5 藤岡佑 55 栗東 松元茂
本年重賞2勝でプチブレイク中の当馬であるが、それは年に2つしかない特殊な牝馬芝距離2000重賞への適性での勝利だったとも言える。層の薄い路線なので主流の1800路線でも通用はするでしょうが、それでもドンピシャだったマーメイドS&愛知杯の様なスタミナ決着にはならない分で快進撃が続く未来にはならないはずで。
そんな能力的には△~▽の中間評価ですが、今回はそれ以外に以下の小さくない状態面マイナス材料があるので軽視よりの評価します。
・[フレグモーネで4日間お休み]→[調教施設整う栗東ではなく函館滞在なので余計に響くはず] ・[馬体重増えてこない]→[遅れ取り戻す攻めの調教できず]+[函館→札幌の中距離輸送控えて課題の輸送減り懸念]

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